こんにちは。 STAYUP横浜ユーザー、アングルシフトの木田広大です。 「あ、いいこと考えた。」 子どものころ、あたりまえのようにつかっていた、あの言葉。 わたしたちは、いつからつかわなくなってしまったのでしょうか? 今日は、アングルシフトの誕生秘話をお話ししたいと思います。
時には「立ち止まる」勇気を
長男が小さかった頃は、毎年のように家族で旅行に出かけていましたが、次男が生まれてからは仕事が忙しくなり、なかなか遊びに連れていけなくなりました。 「今はとにかく仕事を頑張って、いつか楽になったら・・・」とも思っていましたが、時間はお金で買えません。 ある時、わたしは、人生の足を止め「立ち止まる」決意をしました。 会社を辞めて、子どもの夏休みにあわせて2ヶ月間、仕事を完全休業しました。そして、毎日のように、公園にいったり、動物園にいったり、旅行をしたり、子どもの友だちも連れてプールにいったりと、贅沢な時間をすごしました。この時に、子どもから頻繁にある言葉を聞くようになりました。 それが、「あ、いいこと考えた」でした。 「あ、いいこと考えた。ねえ、聞いて、お父さん。」 しばらくすると、また。 「あ、いいこと考えた。これ、こうしたら、いいんじゃない?」 そして、また。 「あ、いいこと考えた。こんなことできたら、すごいよね。」 さらに、続きます。 「あ、いいこと考えた。やっぱりいいや。言わない。」 振り返ると、自分も子供のころによくつかっていたように思います。けれど、いつから人前で、思いつきやひらめきを話すのをためらうようになってしまったのでしょう。 もしも、「こうだったらいいのに」という思いは、誰の中にもあることなのに・・・ あ、いいこと考えた。この瞬間に、ものの見方がガラッと変わります。 短所が長所に感じるようになったり、難題を突破する糸口が見つかったり、ポジティブに意識が変わりだす「発想転換のスイッチ」のようにも思いました。予算をおさえて最大効果
わたしは、これまで20年以上に渡って、広告のアイデアを考える企画の仕事を行ってきました。担当した企業は300社以上。案件数にしたら数え切れません。様々な依頼の中でも、とくに、テレビCMの広告を打たない商品やサービスの案件を多く受けてきました。 予算をおさえて、最大効果をあげること。 いつしかこれが、わたしのミッションになっていました。 成功の確率は低いうえ、失敗すれば責任が重い。 そうかといって、臆病になって、従来のやり方をすれば、多くの広告に埋もれてしまい、貴重なお金が無駄になってしまう。このため、専門知識と経験則に加えて、アイデアで勝負する選択肢しか、私にはありませんでした。苦難こそチャンス
「ふざけるな!」と、徹夜で仕上げた企画書を目の前で破られたこともありました。本気でまじめに考えたアイデアでも、理論武装ができていないとゴミのように扱われると、落胆した瞬間でした。 時には、妬みを受けたり、足を引っ張られたりするような経験もありました。ホチキスやボールペン、ポストイットなどがデスクから毎日のようになくなるといういじめにあったり、育休から復帰したときには仕事を干されたりという経験もありました。 会社に行っても仕事が無い状態が続き、ようやく上司から声をかけられ、新しいプロジェクトの依頼が来たと思ってウキウキしていたら、「会社を辞めるか飛ばされるかだったら、どちらがいいですか?」とリストラを迫られたこともありました。 わたしにとって、アイデアを考える時間は、すべてを忘れさせてくれました。 そして、「発想転換」を意識するようになりました。 発想転換すれば、すべての困難がチャンスに変わる。 文房具が無ければ誰かに借りればいいし、そうしたら、新たなコミュニケーションのチャンスが生まれる。仕事が無いなら、新たな仕事を生み出すチャンスと思えばいい。リストラされるなら、次の道に進むチャンスになる。成功の確率がアップ
様々な困難がありましたが、企画アイデアをきっかけに、業績不振の会社が盛り返したり、キャンペーンが成功してヒット商品が生まれたり、今までに無かったムーブメントが生まれたり、大学生が就職したい会社ランキングで担当した企業が1位になったり、成功の確率をだんだんと上げていけるようになりました。 依頼は、「プロモーションをしようか、PRをしようか、デジタルをしようか、まだ決まっていないのですが、どうしたらいいですか?」と、そんな漠然とした相談からはじまることが多くありました。 過去の他社のキャンペーンを安易にまねすると、多くの広告の中に埋もれてしまいます。このため、いかに予算をおさえて、最高の結果を導くか。「前例がない答えをお願いします」という依頼を受けたこともありました。 斬新なアイデアを発案する方法は、「エクスカーション」というアイデア発想法を20年以上使用しています。これは、素人でもいきなりアイデアが浮かぶ手法。とくに、企画経験が浅い方にもおすすめの発想法です。アングルシフトの誕生
「あ、いいこと考えた。」この言葉をきっかけに、発想転換の大切さを思い出しました。 「視点を変えると、流れが変わる。」という思想が湧き上がりました。 これは、生活にも、ビジネスにも、すべてに通じる原理原則かもしれないと感じるようにもなりました。この考えが、アングルシフトの基本思想になりました。 これまでの企画アイデアの経験を広告だけでなく、様々な場面で活かすことができたら・・・と考えるようになりました。広告業界では、企画の専門職は「プランナー」と呼ばれますが、「広告を企画する専門家」という枠から飛び出したい思いがあり、「企画士」という独自の職種を定めました。 電車に乗っていた時に「バス運転士」の募集広告が目に留まり、「士」の言葉から、プロフェッショナルとしての強いプライドを感じたことがきっかけでした。 あ、いいこと考えた。は、誰もが心に秘めている発想転換のサインです。 これを、世の中に広めたい。 「発想転換を、社会の資源に。」という使命感が、湧き上がりました。 こうして、発想転換オフィス「アングルシフト」が誕生しました。 いつ叶うかわからない100年後の未来よりも、1秒先の未来を変えたい。 「アイデアあふれるまいにちがいい。」 これが、アングルシフトがめざすビジョンです。 木田広大 企画士(アングルシフト 代表) 1969年、東京都杉並区出身。横浜市在住。祖父は、社会福祉事業の祖、故・木田徹郎。現代女流作家の祖母(故・木田的子)の影響を受け、創作の道を志す。シェイクスピアに憧れ、明星大学人文学部へ進学。卒論は「現代外来語の考察」。新しい言葉を次々と生み出す広告に興味を抱き、コピーライターとなる。総合広告代理店でデジタル、メディア、クリエイティブの企画を経験。日本、アジア、海外で数々の広告賞を受賞。ある時、視点を変えることのすばらしさに気づく。発想転換オフィス「アングルシフト」を立ち上げ、企画士となる。 ●アングルシフト https://www.angleshift.com/STAYUP横浜
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